デビュー30周年 オフィシャルサイト特別企画第2回 将棋

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section10:
無頼派的な棋士は、少なくなっていますね(来生)
小松:将棋をやられている人って、一種、天才の集まりじゃないですか。日本に将棋がなかったら、そういう人たちって、どんなことをやるんでしょうね。
島:どうなんでしょうね。組織には馴染まない方が多いでしょうけど。
来生:島さんが、最初に将棋をやったのは?
島:9歳ぐらいですね。
来生:最初から、プロになるって思っていたわけではないんですよね?
島:でも、道場に出て、すぐに負けて……。
来生:その頃から、もう、プロになろうと?
島:そうですね。その時、プロの世界を知ったんです。まあ、将棋はダメでも、将棋に携わる仕事で食べていきたいと、子供心に思っていました。
来生:音楽もそうだけど、楽しんで熱中したことが、職業として存在するっていうのは、幸せですよね。
島:そうですね。本当に運が良かったですね。縁もあったし、運もあった。
来生:基本的に、好きなことをやって生活することになりますけど、厳しいですよね。将棋の場合は、勝たなきゃいけないわけですから。
島:そうですね。厳しいところもありますけど、色々と良いところもあります。
来生:すごく魅力がありますね。
島:結構、まっすぐな人が多いんですよ、仲間を見ていても。変わり者が多いんですけど、嫌な思いをしたことはないですね。ストレートな物言いで傷つけられることはあっても、策略を凝らして傷つけられたことはないですね。スレてないっていうか……結構、そういう人が多いんです。
来生:将棋って、森内さんもそうだけど、今、真面目なタイプが多いじゃないですか。
島:みんな、ちゃんと結婚して、普通に生きていますね。職場結婚も、結構あるんですよ。でも、女流棋士が選ぶ人は、堅実な人ばかりで、良い男性棋士を選ぶなっていう感じがします。
来生:破天荒っていうか、無頼派的な棋士は、少なくなっていますよね。
島:そうですね。なかなか、無頼派で継続的に活躍することが、難しい世界になってきたんじゃないですかね。羽生さんみたいに、体調管理を徹底して、対局だけやって、受験生みたいに勉強して……。
来生:体調って大きいですよね。
島:やっぱり、8割ぐらいは体調じゃないでしょうか。
来生:ちょっと風邪を引いたりすると、全然違うんでしょ?
島:致命傷になるような、風邪の引き方はダメですね。多少ダルいぐらいなら、かえって頑張れる時があるんですけど。睡眠不足になるのは、当たり前なので、そういう時にどうするかっていうのが大事ですね。
来生:大事な対局の数日前とか、一週間前とかから、体調を整えるんですよね? 僕も、ライブの場合は、とにかく風邪を引いたら最悪なんですよ。ちょっとおかしかったら、まず薬を飲んで、風呂に入らなかったりする。やっぱり、なんとか良い状態で臨みたいっていうのはありますから。棋士の方も、やっぱりそうなんでしょうね。
島:そうですね。心がけてはいても、そう出来ない時もありますけど。
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