デビュー30周年 オフィシャルサイト特別企画第2回 将棋

_____index_____
section11:
最近は、カニカニ銀をよく指しています(椎名)
島:椎名さんは、30以上の職業を経験しているんですよね?
椎名:結構、飽きっぽいので(笑)。将棋記者が一番長く続いているんですよ。先ほども、お話に出ましたけど、好きなことで食べていけるっていうのは、幸せだな、と。
島:来生さん、最近は、将棋を指す好敵手は、特別にいらっしゃらないんですか?
来生:そうなんですよ。姉も姉の旦那さんも将棋が好きで、ケーブルテレビで銀河戦とか見ているんですけど、対局はしないですね。時間がかかりますし。
島:そうですね。結構、疲れますしね。
来生:僕は、詰将棋が弱いんですよ。あの、王様が5一で、その両サイドに銀があって、詰める側が5三にと金がいて。それで……。
坂東:角がいるんですよね。
島:1六にいるんですよね。
来生:それで、持ち駒が銀。これが、わからない。
椎名:それは、詰将棋の古典の名作ですね。
来生:そうなんだ。
島:しかし、見れば見るほど名作ですね。
来生:あれは角が命ですね。
島:駒を取らないっていうのは、実戦と詰め将棋の一番の違いですね。実戦で駒を捨てていたら、ほとんど勝てないですよ、やっぱり。
椎名:これは、来生さんへのプレゼントです。最近出た詰将棋の本なんですけど。
来生:ありがとうございます。
島:結構、楽しいと思います。
坂東:私も解きましたけど、面白かったです。
島:著者が、椎名さんと仲の良い方なんです。
椎名:基本的な詰め型も学べて、詰将棋っぽい問題も載っていますので、解かれると、たぶん、実戦で相当強くなると思います。
来生:米長さんは修行時代に、600手詰みを解いていたらしいですね。
島:100手くらいは、軽くどんどん、解いていたみたいですね。すごいと思いますよ。僕も、50手、60手は解いたことがありますけど、やっぱり大変でから。
来生:椎名さんは、道場ではどのくらいの位置なんですか?
椎名:道場で二段〜三段ぐらいです。
来生:好きな戦法って、ありますか?
椎名:ええ。最近は、カニカニ銀をよく指しています。
島:カニカニ銀(笑)。マニアックな戦法ですね。
椎名:攻めが決まると、居玉で相手陣を一気につぶしにいく戦法なので、決まると爽快なんですけど、攻めが切れた瞬間に負けるという……。
来生:一時期は振り飛車が多かったけど、今はどうなんですか?
島:振り飛車は多いですよ。プロでもアマでも多いです。坂東さんも、振り飛車の使い手です。
坂東:振り飛車でしか、指せないんです。プロになってから、ずっと好きなんですよ。
来生:藤井システム?
坂東:藤井システムも、今、やっています。
来生:相手が穴熊だったり?
坂東:相手が穴熊の時もあります。自分が穴熊っていうのは、あまりしないんですけどね。何か、爽快にさばいていく感じじゃないところが、ちょっと面白みに欠けるかな、と。使いこなせないんですよね。
島:美的感覚にそぐわないんですね。
来生:僕は、居飛車党なんですよ。振り飛車党の大山さんが、めちゃくちゃ強かった頃、加藤一二三さんが、振り飛車破りを研究していましたよね。急戦の魅力でした。
島:そうですね。急戦が全盛だった頃ですね。
坂東:今並べても、面白いですものね。大山―加藤戦は。
来生:中飛車だったりすると、5三金で。
坂東:ありましたね。
来生:ああいうのは、滅多に指しませんよね。
島:そうですね。
坂東:昔は、そういうのが名人戦でもあったんですよね。中飛車に対して金が出て行ったり。大山先生の昔の棋譜を並べたりするんですけど。
来生:でも、まったく同じ局面っていうことはないですよね?
島:そうですね。ただ、昔の棋譜は、参考になる要素が一杯あるので。
来生:100数手までは、まったく同じっていうこともありますか?
島:あります。矢倉でもありましたね。
来生:中原―米長戦なんて、そんなような感じでしたね。
島:明日、アマ竜王戦っていう全国大会があるんですけど、それに初めてパソコンソフトが出場するんですよ。
来生:ああ、そうなんですか。チェスでは、コンピューターと対戦することが、結構、ありますけどね。
島:「激指」というソフトが、県代表に混ざって出場するんです。結構、プログラマーは自信があるみたいで、弱い県代表なら勝てると言っていました。
来生:昔、コンピューターの将棋のゲームをやったことがあるんですけど、全然、相手が指してこないんですよ。
島:ああ、長くて嫌になっちゃいましたね、最初の頃は。
来生:だから、勝手に向こうが30秒以内、こっちは無制限っていう設定にして。そうすると、最後の方で、とんでもない手を指してきたりするんですよね。今のソフトは、強くなっているんでしょうね。
島:強いし、早いですよ。格段の進歩ですね。でも、強すぎるのを作ってもしょうがないっていうのは、ありますよね。プログラマーとしては、夢があるんですけど、ユーザーに買ってもらえるかどうか。不愉快なものを、わざわざ買いませんからね(笑)。僕は家内と地方に旅行に行った時、ホテルのゲームセンターで、コンピューター将棋を指したことがあるんです。勝つたびに駒を抜いていくんですけど、8枚落ちまで指し込んで、かなり家内から尊敬されました。いつもは尊敬されていないんですけど(笑)。指しても、指しても、連戦連勝だから、100円で3時間ぐらい遊んじゃったりして。意味ないんだけど(笑)。
坂東:私も飛行機で、ずっとやっていたことありますよ。
↑このページの先頭へ
section12:米長さんのエネルギーは、すごいですよ(島)
section10:無頼派的な棋士は、少なくなっていますね(来生)