デビュー30周年記念として企画した「トークセッション」が、10年の時を経て復活!来生たかおが、自ら会いたい人にアポイントを取り、お店やメニューまでアレンジする対談である。今回は、フジテレビで放送されている「芸能界麻雀最強位決定戦THEわれめDEポン」の実況アナウンサー野島卓さんと、解説者の梶本琢程さんをお招きして、愛してやまない麻雀について語り尽くす。 来生たかおが選んだお店は、ハイアットリージェンシー東京の日本料理「佳香(かこう)」。落ち着いた雰囲気のお座敷で、極上の和牛ステーキを頬張りながらの対談は3時間に及んだ。
【ホスト】 | 来生たかお(きすぎ・たかお) |
【ゲスト】 | 野島卓さん(のじま・たかし): 梶本琢程(かじもと・たくのり): |
【外 野】 | 小松裕二(こまつ・ゆうじ): 渡辺智加(わたなべ・ちか): |
Part 1
- 来生
- じゃあ、まず飲み物を。
- 野島
- ごめんなさい、今日は車で来てしまったので。
- 来生
- お酒は、そんなに飲まないの?
- 野島
- 晩酌程度ですね。
- 来生
- ああ、じゃあ、飲まなくてもね。僕も車だからノンアルコールビールで。元々、飲まないんだけど。
- 野島
- じゃあ、私もノンアルコールビールで。
- 梶本
- 僕は生ビールで(笑)。
- 来生
- いいですよ。バンバン飲んで。お酒、飲むんでしょ?
- 梶本
- すごく好きです。
- 野島
- 意外なことだらけですね。バーボンとか飲まれそうな、勝手なイメージを持っていました。
- 来生
- タバコは大好きなんですけど、お酒はもう…。でも、旅先でね、みんなで乾杯とか、そういう時はちょっと。ミニジョッキ1杯くらいは。家では一切、飲まない。一時期、テニスにハマっていて。20年くらい。
- 野島
- 一時期じゃないですね(笑)。かなり本格的で。
- 来生
- その時に初めて、「ビールって美味しいな」と思って。その頃は、結構、飲んだりしていたんですけど。もう、テニスをまったくやらなくなって、それからは飲まなくなりました。野島さんも飲まないんだ。
- 野島
- いや、飲むときは、記憶をなくすくらい飲むんです(笑)。
- 来生
- じゃあ、弱いほう?
- 野島
- 弱いですね。すぐ寝ちゃうタイプです。
- 来生
- 二人のお年は……
- 野島
- 私の方が上です。48歳で。
- 梶本
- 僕は44歳です。
- 来生
- じゃあ、前回、会った時は、まだ30代だったんだ。
- 梶本
- そうですね。10年くらい前だったと思うんですけど。
- 来生
- そうですよね。片山まさゆきさんと一緒に対談して。
- 野島
- その頃、私、既に知っていたんですよ。梶やんも、片山先生も。20年くらい前から付き合いがあって。
- 来生
- そうですよね。梶本さん、解説も、そのあたりからやっていたんじゃないですか?
- 梶本
- いや、直接は……
- 来生
- 今は、やってますよね?
- 野島
- やっています。「THEわれめDEポン」で。
- 来生
- 「麻雀最強戦」なんかも?
- 野島
- 竹書房がらみとかね。
- 梶本
- そうですね。「麻雀最強戦」の、もともとのやつは、僕が解説をやっているんですけど、それをフジテレビでやる時は、野島さんと、別の解説が付くんです。
- 来生
- あ、タバコ、いいですよ。
- 野島
- ありがとうございます。
- 来生
- 梶本さんは、タバコは?
- 梶本
- 前は吸っていたんですけど、止めたんです。6〜7年前かな。
- 来生
- お酒は止めない?
- 梶本
- お酒は止められないです(笑)。
- 小松
- フジテレビさんなんて、もう、吸えるところないでしょう?
- 野島
- だいぶ減りました。
- 来生
- 今、フジテレビのアナウンサーって、何人いらっしゃるんですか?
- 野島
- 今、70人です。
- 来生
- 野島さんは、わりと控えめですよね。実況は大胆ですけど(笑)。「THEわれめDEポン」でも、最初は端の方にいたりするじゃない。
- 野島
- 基本的には映らないです。
- 来生
- そうですよね。で、いざ実況に入ると(笑)。今は、お昼のニュースを伝えていらっしゃるけど、その他って、あんまり……バラエティの司会とか、出ても良さそうだなと思うんだけど。自発的に出ないんですか?
- 野島
- 出ないです。
- 来生
- 出たくない?
- 野島
- 出たくないし、出るだけの能力がないです。
- 来生
- それはないでしょう(笑)。
- 野島
- いや、本当に。バラエティの機転の利く感じっていうのは、とてもとても無理ですね、私には。
- 来生
- そうですか?麻雀の実況を聞いていたら、何でもこなせるかなって(笑)。
- 野島
- 麻雀の実況に関しては、なんとなく得意分野であるっていう自信があるので、パッと口を突いて出るんですけど、そうじゃないところだと、まぁ、難しいですね。
- 来生
- 僕は、今年の11月で65歳になるんです。もう老人の域で(笑)。
- 野島
- 年金がもらえる年ですね。
- 来生
- そういう年代に入って、たそがれてきちゃって(笑)。それで、最近は……麻雀もそうですけど、すべてにおいて薄ボンヤリしてきたので、忘れては困ると思って、ちょいとメモってきたんです。
- 全員
- おお〜。
- 来生
- まぁ、たいしたもんじゃないけど。
- 野島
- すいません、何か、すっかりお客さん気分で来ちゃって。
- 渡辺
- この対談は、いつも完全に来生さん主導ですもんね。
- 来生
- もう、メガネをかけないとダメだし。
- 梶本
- 僕も、そろそろヤバいです。
- 小松
- 老眼ですか?
- 梶本
- スマホの文字が見られなくなってきた。麻雀牌は、まだ大丈夫ですけど。
- 来生
- 野島さんは大丈夫?
- 野島
- ダメですよ、もう、とうに。
- 来生
- コンタクトですか?
- 野島
- いえ、運転する時はメガネをかけます。半端に近視なんです。0.3程度なので、裸眼でも日常生活に支障はないんですけど。メガネをかけると、手元の文字は一切、読めないです。
- 来生
- そうなんだ。梶本さん、今、お住まいは?
- 梶本
- 江戸川区の方と千葉を行ったり来たりです。千葉の麻雀博物館の管理人みたいなことをやっているので。
- 来生
- あ、麻雀博物館って、千葉にあるんでしたっけ?
- 梶本
- そうです。九十九里の……外房の方で。週の半分以上は、あちらに行っていて。
- 野島
- 野口記念館だっけ?
- 梶本
- 今はもう、建物だけなんですけど。
- 野島
- そうなの?
- 梶本
- はい。コレクションを全部、中国に戻しちゃって。
- 来生
- じゃあ、閉館?
- 梶本
- 長期休館なんですけど、ほぼ閉じちゃっている状態で。一応、建物があって、若干、展示物が残っているので、そこの管理人みたいな感じで。実際、やることは、そんなにないので、そこで原稿を書いたり、ネット配信したり。そうやって時間をつぶしています。
- 来生
- 僕が常々、麻雀の番組……「THEわれめDEポン」や「麻雀最強戦」を見ていて思うのは、野島さんが実況すると、より対局が面白くなるんですよ。
- 野島
- 光栄です。
- 来生
- それは、やはり実況が上手いんだろうと。野島さんの実況って、諧謔(かいぎゃく)と辛辣さが混ざっていて。たまに、「え?ここまで言っていいの?」なんていうところもあるんだけど、野島さん以外では言えないことでもあるので、そこがまた面白いかなって。実況される方って、外連(ケレン)味も大事だと思うんです。これはもう、他のスポーツの実況もそうですけど、やはり盛り上げるところは盛り上げる。野島さんの場合は、それが自然なんですよね。結構、「ここは盛り上げないといけない」っていう……これは、ディレクターからの指示があるのかもしれないけれども、ちょいと大袈裟で、わざとらしさが気になったりする場合があるんだけど、野島さんの実況には、それがない。そこはやはり、上手いからだろうと。センスだろうと。麻雀にも、かなり精通されている方だろうと思っていまして。そんなわけで、前々から麻雀を中心にお話をしてみたいな、と思っていました。僕には、いくつかの「楽しみ事」があるんですけど、今は、麻雀が一番面白いかな、と。見るのも楽しいし、やるのも楽しい。見るほうで言えば、最近、「麻雀最強戦」で、すごいのがありましたね。梶本さんが解説していたけど。猿川真寿プロの……
- 野島
- ごめんなさい、私は見ていなかった。
- 来生
- 猿川プロが、とんでもない大逆転で優勝したんです。凄かったですよ。
- 梶本
- 一局勝負の倍満ツモ条件だったんです。準決勝も厳しいところだし、決勝も頭取りだからっていうところで、ちょっとビックリするような。オーラス一局だけでまくっちゃう、みたいな。
- 来生
- 最後、一通のカン8索か何かで、ツモ上がりしないとダメだっていうところで、バラバラっと2枚出たのに当たらない。それで、最後にツモ。ラス牌の8索をツモって倍満で逆転とか。
- 渡辺
- その専門用語を、私はどうやって原稿にすれば(笑)。
- 来生
- この後も、麻雀用語がいっぱい出てくるから(笑)。ほとんどカタカナでいいんじゃないかな。漢字が必要な場合もあるから、それは梶本さんに……
- 梶本
- 言っていただければ(笑)。
- 来生
- 僕、10月からデビュー40周年に入るんですけど、記念企画のひとつとして、音楽以外で、麻雀を取り上げてみようかと。僕のファンの方には女性が多いので、麻雀をやられる方は少ないと思うんです。でも、今、一番、自分が面白いと思っているものなので、入れてみたいな、と。ご主人が好きだったり、息子さんが好きだったり、ということもありますよね。そういう思惑もあって。現に、小松氏の息子さんが修行しているわけです。
- 梶本
- プロ修行?
- 来生
- そう。僕は応援していて。MONDOなり、麻雀最強戦に出て、優勝するように頑張ってくれ、と。
- 野島
- それはもう、ひと声かけていただければ(笑)。
- 梶本
- 本当ですよ。
- 来生
- 2〜3度、やっていますけど、凄いですよ。大したもので。
- 梶本
- もう、どこかで?
- 小松
- 名前を忘れたんですけど、池袋に何店かお店を持たれている、60代の先生がいるんです。一回、テストを受けて、落ちたんですよ。でも、直接、その先生から電話がかかってきて、「粗削りだけど、もしよかったら」ということで、バイトに入って。で、そのお店の大会で優勝したらしくて、甚平とサンダルをもらってきた(笑)。でも、大変じゃないですか。
- 野島
- 大変ですね。
- 渡辺
- 麻雀だけで食べている人って、どのくらいいるんですか?
- 梶本
- 本当に一握りですよ。
- 来生
- 今、プロ雀士は何人ぐらいいるの?
- 梶本
- 1,000人くらい、いるんじゃないですかね。
- 小松
- そんなにいるんですか?
- 梶本
- いくつかグループがあって、それぞれのテストを受けて。入るのは簡単なんですけど、仕事をもらえるようになるのは、本当に数%。
- 野島
- 2%くらいじゃないかな。
- 梶本
- だいたい、そんなもんですね。
- 小松
- 梶本さんは、その2%に入っているわけですよね。
- 梶本
- 僕はもう、団体に入っていないので。打ち手というより、外側で。
- 野島
- 梶やんは特殊で、文章力で食っていくタイプですよ。
- 梶本
- ライターですね。
- 来生
- 解説もやっているよね。
- 渡辺
- でも、プロでもある?
- 梶本
- 前はそうだったんですよ。打ち手としてやっていたんですけど、打ち手の仕事はそんなになかったので、書き手と話し手に専従したほうが時間も取られなくていいかな、と。
- 小松
- 店を持って回すっていうのは大変ですよね。
- 来生
- 土田浩翔さんなんて、北海道でいくつか持っていますよね、お店。
- 野島
- 最盛期は、結構、多かったよね。
- 梶本
- そうですね。
- 来生
- ああいう方は、十分……
- 野島
- あそこまで名前が出てしまうと、十分、食っていける。
- 来生
- “ミスター麻雀”の小島武夫さんみたいに。
- 野島
- 本当に、麻雀だけで食うっていうのは、相当、難しいですね。
- 来生
- 下世話だけど、麻雀の大会で一番高い賞金っていくらぐらい?
- 梶本
- 今、500万円ですね。優勝で。
- 渡辺
- それ、何回勝ったら、もらえるんですか?
- 来生
- 1日じゃないでしょ?
- 梶本
- 1日じゃないです。いろんなタイプの予選があって。インターネットの予選を勝ち抜いてきた人とか、いろんなところから。
- 来生
- あ、それはアマチュア参加?
- 梶本
- アマチュアも参加して。プロは、ある程度上の段階から出られるんですけど、プロ同士の予選もあるんです。
- 来生
- プロ同士の大会はどうなの?
- 梶本
- プロのリーグ戦で一番高いのは180万円ですかね。
- 渡辺
- オープンの方が、賞金が高いんですね。
- 梶本
- やっぱりスポンサーがついている方が高いので。
- 来生
- 前にも聞いたけど、2位じゃ全然ダメだと。
- 梶本
- 2位じゃ全然……
- 来生
- 優勝しない限り。
- 梶本
- 優勝して、タイトルを持ってからが勝負みたいなところがあるので。打ち手は、なかなか大変です。
- 来生
- よく考えてみると、僕は麻雀が好きだけど、薀蓄なんて、たかが知れている。心もとないわけです。だから、今回は「麻雀閑談」。無駄話ね。のんびりと、四方山的な話をしようと。中には、麻雀をやる方もいらっしゃると思うので、「あ、それは、そういうことだったんだ」みたいな、少しは為になる話も入れて。薀蓄のほうは、プロの梶本さんに補っていただいて。“メンタンピンサンショクドラドラ”ぐらいの話が、ひとつやふたつ出れば幸いだな、と思っています。あ、“メンタンピン”っていうのは、カタカナでいいです(笑)。“サンショク”は三つの色で。
- 渡辺
- 今、聞きながら「どうしよう……」と思ってました(笑)
- 来生
- “ドラドラ”もカタカナで。
- 渡辺
- で、その“メンタンピン三色ドラドラ”みたいな話って、具体的にどんな話になるんですか?
- 梶本
- 麻雀知らない人は、わからないですよね。
- 来生
- 今回は、注釈を入れていくと大変だから。
- 野島
- キリがないですね(笑)
- 来生
- そもそも、麻雀をされない方には、説明したってわからない。だから、説明はナシで(笑)
- 渡辺
- あ、そこはスッ飛ばしていくんですね。
- 来生
- わかる人にはわかる、と。でも、「わかりそうだな」と思うものは、ちょいと入れようか。
- 梶本
- なんとか、頑張ります(笑)
- 野島
- 大事な40周年が、そんな方向でいいんですか?(笑)
- 来生
- まぁ、そんな感じでやっていこうかな、と。まずは、お二方の麻雀歴。ハマったきっかけを伺いたいな。野島さんの名前は、江川卓の“卓”という字ですよね。それで“タカシ”と読む。
- 野島
- はい、タカシと読みます。
- 来生
- 名は体を表してますよね。卓を囲む(笑)
- 野島
- (照れながら)よく言われます。
- 来生
- 卓越した実況。梶本さんも理論派雀士で、切磋琢磨の“琢”ですからね。名は体を表しているんじゃないですか?
- 梶本
- どうなんですかねぇ。
- 渡辺
- 珍しいお名前ですよね。
- 来生
- タカシっていうのも……
- 野島
- まず、読まれないです。スグルかタクか、どちらかですね。
- 来生
- いつ、麻雀を覚えてハマったんですか?学生時代?
- 野島
- そうですね。高校1年の時に、夏合宿で先輩に「覚えろ」と言われて。
- 来生
- 合宿?
- 野島
- 軟式テニス部だったんですけど。
- 来生
- あ、テニスをやっていたんですか?
- 野島
- はい、その合宿で覚えさせられて。それ以来、近所にたまたま高校の先輩がいたもので、その先輩の家に週1〜2回、ほぼ泊まり込みのような形で、やらされてました。
- 来生
- それで好きになった?
- 野島
- そうですね。大学に行ってからは、ほぼ……
- 来生
- 勉強どころじゃなくて、雀荘に入り浸りで。
- 野島
- 昭和中頃の大学生みたいな生活を。同じ年代の大学生よりは、麻雀をやる頻度は多かったように思います。
- 来生
- 高校時代は、まだ手積みでしょ?
- 野島
- そうです。大学でも手積みでした。
- 来生
- 全自動は、まだなかった。
- 野島
- 大学の頃に全自動が出てきたんですけど、高かったんですよ。1時間200円で。
- 来生
- 別に取られるってこと?
- 梶本
- 手積みより、場代が高いんです。
- 野島
- 学生向けなんで、安いんですけど。確か、全自動は200円で、手積みだと80円だったような記憶があるんです。学生なんで、当然、お金はないですから、手積みでやっていました。ずっと。
- 来生
- フジテレビに入社されて。「THEわれめDEポン」って、20年でしたっけ?
- 野島
- はい、20年です。
- 来生
- 最初から担当されていた?
- 野島
- そうです。1回目から実況を。
- 来生
- 最初、解説は井出洋介さんでしたよね。地上波で深夜に放送していましたけど、途中でなくなって、僕はてっきり、終わっちゃったんだろうと思ってたんです。僕は映画も好きだし、スポーツもテニスやゴルフが大好きで。今日もゴルフの全米オープンを興奮しながら見ていたんですけど(笑)。そういうわけで、十数年前にスカパー!に加入したんですけど、番組表を見たら、MONODO TVっていうチャンネルで麻雀番組をやっている。フジテレビも、CSで3局ありますよね。そこで「麻雀最強戦」や「麻雀脳」を放送していた。「麻雀脳」は、もうやっていないの?
- 野島
- あれは終わりました。
- 来生
- 面白い企画だな、と思ってたんですけど。で、「THEわれめDEポン」を見つけて、「あ、CSに移ったのかな」と。
- 野島
- CS放送の有料チャンネルで放送しています。
- 来生
- 中断したんじゃなくて、移動したっていうこと?
- 野島
- 3年くらい中断してたんです。2年かな。2008年から2010年までは、確か放送していないと思います。
- 来生
- 元々の仕掛人って、秋元康さんですか?
- 野島
- いえ。「ものまね」のプロデューサーだった人が、麻雀が大好きで。その人が「やろう」と。
- 来生
- その昔、大橋巨泉さんの「11PM」に麻雀コーナーっていうのがあって。それぞれ4人の手牌を見ながらっていうのが、ものすごく画期的で面白かったんですけど。それをヒントにしたっていうことも、あったんでしょうね。
- 野島
- もちろん、「イレブン麻雀」っていうのは、本当に画期的な番組だと。私は知らないですけれど。
- 来生
- あ、年代的に?じゃあ、梶本さんも?
- 梶本
- 僕も知らないです。リアルタイムでは。
- 野島
- 知識としては、もちろん知っているけどね。
- 梶本
- はい。そういう番組があったっていうのは。
- 来生
- あれは凄かったですよ。
- 野島
- みたいですね。
- 来生
- 牌も大きくて。
- 梶本
- そうなんですよね。その時に使っていた牌が、博物館にあったので。「あ、こんなにデッカイんだ!」と。
- 渡辺
- どのくらいの大きさだったんですか?
- 梶本
- 普通の牌の倍くらいでしょうか。中国で使う牌も、結構、大きいんですけど、それよりも大きくて。
- 渡辺
- じゃあ、それはTV用ってことで。
- 梶本
- 恐らくそうだと思います。小さいと見えにくいということが、あるんじゃないかと。