40th Anniversary | 40周年記念特集

デビュー30周年記念として企画した「トークセッション」が、10年の時を経て復活!来生たかおが、自ら会いたい人にアポイントを取り、お店やメニューまでアレンジする対談である。今回は、フジテレビで放送されている「芸能界麻雀最強位決定戦THEわれめDEポン」の実況アナウンサー野島卓さんと、解説者の梶本琢程さんをお招きして、愛してやまない麻雀について語り尽くす。 来生たかおが選んだお店は、ハイアットリージェンシー東京の日本料理「佳香(かこう)」。落ち着いた雰囲気のお座敷で、極上の和牛ステーキを頬張りながらの対談は3時間に及んだ。

【ホスト】

来生たかお(きすぎ・たかお)
僕には麻雀をやる時に、勝負服ごときの服がある。それはいつだったか、麻雀をやっていて、集中できず、結果もかんばしくない時があった。なぜ集中出来なかったのか、考えた末に出した結論は「フケ」だ。僕はフケ症で(そんな病名があるのかわからないけど、まあ単なる体質だと思う)、頭を洗っても洗わなくてもフケが出る。そして、僕には髪をかきあげる癖がある。無意識についついやってしまうのだが、色の濃い服を着ているとフケがぼろぼろ落ちてしまう。そのことに気づいて集中出来なかったんだと。それ以来、麻雀をやる時にはフケが落ちても目立たない色の服を着るようにした。これが僕の勝負服ごときの服である。

【ゲスト】

野島卓さん(のじま・たかし)
1967年1月3日生まれ。B型。1989年、早稲田大学卒業後、フジテレビに入社。入社から5年ほどは、主にスポーツ実況(バレーボール、陸上、モータースポーツなど)を担当。「芸能界麻雀最強位決定戦THEわれめDEポン」では、1995年10月の放送開始から実況を担当している。2004年から2007年までNYへ赴任。2012年10月からは「FNNスピーク」を担当。

梶本琢程(かじもと・たくのり)
1971年生まれ。鳥取県出身の麻雀ライター兼解説者。また、麻雀博物館の館長でもある。モンドTV麻雀プロリーグのナビゲーターとして、1,000回以上の対局を解説。「麻雀絶対定跡 勝つための50の法則」など、著書多数。愛称・梶やん。

【外 野】

小松裕二(こまつ・ゆうじ)
1962年生まれ。来生たかお担当マネージャー。

渡辺智加(わたなべ・ちか)
1962年生まれ。元、来生たかおファンクラブ会報編集者。現在はトランスクリプショニスト(平たく言えばテープ起こしライター)。久しぶりの対談取材で舞い上がりつつ、飛び交う麻雀用語に頭を抱えている。

Part 1

バーボンとか飲まれそうな、勝手なイメージを持っていました(野島)
来生
じゃあ、まず飲み物を。
野島
ごめんなさい、今日は車で来てしまったので。
来生
お酒は、そんなに飲まないの?
野島
晩酌程度ですね。
来生
ああ、じゃあ、飲まなくてもね。僕も車だからノンアルコールビールで。元々、飲まないんだけど。
野島
じゃあ、私もノンアルコールビールで。
梶本
僕は生ビールで(笑)。
来生
いいですよ。バンバン飲んで。お酒、飲むんでしょ?
梶本
すごく好きです。
野島
意外なことだらけですね。バーボンとか飲まれそうな、勝手なイメージを持っていました。
来生
タバコは大好きなんですけど、お酒はもう…。でも、旅先でね、みんなで乾杯とか、そういう時はちょっと。ミニジョッキ1杯くらいは。家では一切、飲まない。一時期、テニスにハマっていて。20年くらい。
野島
一時期じゃないですね(笑)。かなり本格的で。
来生
その時に初めて、「ビールって美味しいな」と思って。その頃は、結構、飲んだりしていたんですけど。もう、テニスをまったくやらなくなって、それからは飲まなくなりました。野島さんも飲まないんだ。
野島
いや、飲むときは、記憶をなくすくらい飲むんです(笑)。
来生
じゃあ、弱いほう?
野島
弱いですね。すぐ寝ちゃうタイプです。
来生
二人のお年は……
野島
私の方が上です。48歳で。
梶本
僕は44歳です。
来生
じゃあ、前回、会った時は、まだ30代だったんだ。
梶本
そうですね。10年くらい前だったと思うんですけど。
来生
そうですよね。片山まさゆきさんと一緒に対談して。
野島
その頃、私、既に知っていたんですよ。梶やんも、片山先生も。20年くらい前から付き合いがあって。
来生
そうですよね。梶本さん、解説も、そのあたりからやっていたんじゃないですか?
梶本
いや、直接は……
来生
今は、やってますよね?
野島
やっています。「THEわれめDEポン」で。
来生
「麻雀最強戦」なんかも?
野島
竹書房がらみとかね。
梶本
そうですね。「麻雀最強戦」の、もともとのやつは、僕が解説をやっているんですけど、それをフジテレビでやる時は、野島さんと、別の解説が付くんです。
来生
あ、タバコ、いいですよ。
野島
ありがとうございます。
来生
梶本さんは、タバコは?
梶本
前は吸っていたんですけど、止めたんです。6〜7年前かな。
来生
お酒は止めない?
梶本
お酒は止められないです(笑)。
小松
フジテレビさんなんて、もう、吸えるところないでしょう?
野島
だいぶ減りました。
来生
今、フジテレビのアナウンサーって、何人いらっしゃるんですか?
野島
今、70人です。
来生
野島さんは、わりと控えめですよね。実況は大胆ですけど(笑)。「THEわれめDEポン」でも、最初は端の方にいたりするじゃない。
野島
基本的には映らないです。
来生
そうですよね。で、いざ実況に入ると(笑)。今は、お昼のニュースを伝えていらっしゃるけど、その他って、あんまり……バラエティの司会とか、出ても良さそうだなと思うんだけど。自発的に出ないんですか?
野島
出ないです。
来生
出たくない?
野島
出たくないし、出るだけの能力がないです。
来生
それはないでしょう(笑)。
野島
いや、本当に。バラエティの機転の利く感じっていうのは、とてもとても無理ですね、私には。
来生
そうですか?麻雀の実況を聞いていたら、何でもこなせるかなって(笑)。
野島
麻雀の実況に関しては、なんとなく得意分野であるっていう自信があるので、パッと口を突いて出るんですけど、そうじゃないところだと、まぁ、難しいですね。
野島さんが実況すると、より対局が面白くなるんですよ(来生)
来生
僕は、今年の11月で65歳になるんです。もう老人の域で(笑)。
野島
年金がもらえる年ですね。
来生
そういう年代に入って、たそがれてきちゃって(笑)。それで、最近は……麻雀もそうですけど、すべてにおいて薄ボンヤリしてきたので、忘れては困ると思って、ちょいとメモってきたんです。
全員
おお〜。
来生
まぁ、たいしたもんじゃないけど。
野島
すいません、何か、すっかりお客さん気分で来ちゃって。
渡辺
この対談は、いつも完全に来生さん主導ですもんね。
来生
もう、メガネをかけないとダメだし。
梶本
僕も、そろそろヤバいです。
小松
老眼ですか?
梶本
スマホの文字が見られなくなってきた。麻雀牌は、まだ大丈夫ですけど。
来生
野島さんは大丈夫?
野島
ダメですよ、もう、とうに。
来生
コンタクトですか?
野島
いえ、運転する時はメガネをかけます。半端に近視なんです。0.3程度なので、裸眼でも日常生活に支障はないんですけど。メガネをかけると、手元の文字は一切、読めないです。
来生
そうなんだ。梶本さん、今、お住まいは?
梶本
江戸川区の方と千葉を行ったり来たりです。千葉の麻雀博物館の管理人みたいなことをやっているので。
来生
あ、麻雀博物館って、千葉にあるんでしたっけ?
梶本
そうです。九十九里の……外房の方で。週の半分以上は、あちらに行っていて。
野島
野口記念館だっけ?
梶本
今はもう、建物だけなんですけど。
野島
そうなの?
梶本
はい。コレクションを全部、中国に戻しちゃって。
来生
じゃあ、閉館?
梶本
長期休館なんですけど、ほぼ閉じちゃっている状態で。一応、建物があって、若干、展示物が残っているので、そこの管理人みたいな感じで。実際、やることは、そんなにないので、そこで原稿を書いたり、ネット配信したり。そうやって時間をつぶしています。
来生
僕が常々、麻雀の番組……「THEわれめDEポン」や「麻雀最強戦」を見ていて思うのは、野島さんが実況すると、より対局が面白くなるんですよ。
野島
光栄です。
来生
それは、やはり実況が上手いんだろうと。野島さんの実況って、諧謔(かいぎゃく)と辛辣さが混ざっていて。たまに、「え?ここまで言っていいの?」なんていうところもあるんだけど、野島さん以外では言えないことでもあるので、そこがまた面白いかなって。実況される方って、外連(ケレン)味も大事だと思うんです。これはもう、他のスポーツの実況もそうですけど、やはり盛り上げるところは盛り上げる。野島さんの場合は、それが自然なんですよね。結構、「ここは盛り上げないといけない」っていう……これは、ディレクターからの指示があるのかもしれないけれども、ちょいと大袈裟で、わざとらしさが気になったりする場合があるんだけど、野島さんの実況には、それがない。そこはやはり、上手いからだろうと。センスだろうと。麻雀にも、かなり精通されている方だろうと思っていまして。そんなわけで、前々から麻雀を中心にお話をしてみたいな、と思っていました。僕には、いくつかの「楽しみ事」があるんですけど、今は、麻雀が一番面白いかな、と。見るのも楽しいし、やるのも楽しい。見るほうで言えば、最近、「麻雀最強戦」で、すごいのがありましたね。梶本さんが解説していたけど。猿川真寿プロの……
野島
ごめんなさい、私は見ていなかった。
来生
猿川プロが、とんでもない大逆転で優勝したんです。凄かったですよ。
梶本
一局勝負の倍満ツモ条件だったんです。準決勝も厳しいところだし、決勝も頭取りだからっていうところで、ちょっとビックリするような。オーラス一局だけでまくっちゃう、みたいな。
来生
最後、一通のカン8索か何かで、ツモ上がりしないとダメだっていうところで、バラバラっと2枚出たのに当たらない。それで、最後にツモ。ラス牌の8索をツモって倍満で逆転とか。
渡辺
その専門用語を、私はどうやって原稿にすれば(笑)。
来生
この後も、麻雀用語がいっぱい出てくるから(笑)。ほとんどカタカナでいいんじゃないかな。漢字が必要な場合もあるから、それは梶本さんに……
梶本
言っていただければ(笑)。
麻雀の打ち手は、なかなか大変です(梶本)
来生
僕、10月からデビュー40周年に入るんですけど、記念企画のひとつとして、音楽以外で、麻雀を取り上げてみようかと。僕のファンの方には女性が多いので、麻雀をやられる方は少ないと思うんです。でも、今、一番、自分が面白いと思っているものなので、入れてみたいな、と。ご主人が好きだったり、息子さんが好きだったり、ということもありますよね。そういう思惑もあって。現に、小松氏の息子さんが修行しているわけです。
梶本
プロ修行?
来生
そう。僕は応援していて。MONDOなり、麻雀最強戦に出て、優勝するように頑張ってくれ、と。
野島
それはもう、ひと声かけていただければ(笑)。
梶本
本当ですよ。
来生
2〜3度、やっていますけど、凄いですよ。大したもので。
梶本
もう、どこかで?
小松
名前を忘れたんですけど、池袋に何店かお店を持たれている、60代の先生がいるんです。一回、テストを受けて、落ちたんですよ。でも、直接、その先生から電話がかかってきて、「粗削りだけど、もしよかったら」ということで、バイトに入って。で、そのお店の大会で優勝したらしくて、甚平とサンダルをもらってきた(笑)。でも、大変じゃないですか。
野島
大変ですね。
渡辺
麻雀だけで食べている人って、どのくらいいるんですか?
梶本
本当に一握りですよ。
来生
今、プロ雀士は何人ぐらいいるの?
梶本
1,000人くらい、いるんじゃないですかね。
小松
そんなにいるんですか?
梶本
いくつかグループがあって、それぞれのテストを受けて。入るのは簡単なんですけど、仕事をもらえるようになるのは、本当に数%。
野島
2%くらいじゃないかな。
梶本
だいたい、そんなもんですね。
小松
梶本さんは、その2%に入っているわけですよね。
梶本
僕はもう、団体に入っていないので。打ち手というより、外側で。
野島
梶やんは特殊で、文章力で食っていくタイプですよ。
梶本
ライターですね。
来生
解説もやっているよね。
渡辺
でも、プロでもある?
梶本
前はそうだったんですよ。打ち手としてやっていたんですけど、打ち手の仕事はそんなになかったので、書き手と話し手に専従したほうが時間も取られなくていいかな、と。
小松
店を持って回すっていうのは大変ですよね。
来生
土田浩翔さんなんて、北海道でいくつか持っていますよね、お店。
野島
最盛期は、結構、多かったよね。
梶本
そうですね。
来生
ああいう方は、十分……
野島
あそこまで名前が出てしまうと、十分、食っていける。
来生
“ミスター麻雀”の小島武夫さんみたいに。
野島
本当に、麻雀だけで食うっていうのは、相当、難しいですね。
来生
下世話だけど、麻雀の大会で一番高い賞金っていくらぐらい?
梶本
今、500万円ですね。優勝で。
渡辺
それ、何回勝ったら、もらえるんですか?
来生
1日じゃないでしょ?
梶本
1日じゃないです。いろんなタイプの予選があって。インターネットの予選を勝ち抜いてきた人とか、いろんなところから。
来生
あ、それはアマチュア参加?
梶本
アマチュアも参加して。プロは、ある程度上の段階から出られるんですけど、プロ同士の予選もあるんです。
来生
プロ同士の大会はどうなの?
梶本
プロのリーグ戦で一番高いのは180万円ですかね。
渡辺
オープンの方が、賞金が高いんですね。
梶本
やっぱりスポンサーがついている方が高いので。
来生
前にも聞いたけど、2位じゃ全然ダメだと。
梶本
2位じゃ全然……
来生
優勝しない限り。
梶本
優勝して、タイトルを持ってからが勝負みたいなところがあるので。打ち手は、なかなか大変です。
「メンタンピン三色ドラドラ」ぐらいの話が出れば(来生)
来生
よく考えてみると、僕は麻雀が好きだけど、薀蓄なんて、たかが知れている。心もとないわけです。だから、今回は「麻雀閑談」。無駄話ね。のんびりと、四方山的な話をしようと。中には、麻雀をやる方もいらっしゃると思うので、「あ、それは、そういうことだったんだ」みたいな、少しは為になる話も入れて。薀蓄のほうは、プロの梶本さんに補っていただいて。“メンタンピンサンショクドラドラ”ぐらいの話が、ひとつやふたつ出れば幸いだな、と思っています。あ、“メンタンピン”っていうのは、カタカナでいいです(笑)。“サンショク”は三つの色で。
渡辺
今、聞きながら「どうしよう……」と思ってました(笑)
来生
“ドラドラ”もカタカナで。
渡辺
で、その“メンタンピン三色ドラドラ”みたいな話って、具体的にどんな話になるんですか?
梶本
麻雀知らない人は、わからないですよね。
来生
今回は、注釈を入れていくと大変だから。
野島
キリがないですね(笑)
来生
そもそも、麻雀をされない方には、説明したってわからない。だから、説明はナシで(笑)
渡辺
あ、そこはスッ飛ばしていくんですね。
来生
わかる人にはわかる、と。でも、「わかりそうだな」と思うものは、ちょいと入れようか。
梶本
なんとか、頑張ります(笑)
野島
大事な40周年が、そんな方向でいいんですか?(笑)
来生
まぁ、そんな感じでやっていこうかな、と。まずは、お二方の麻雀歴。ハマったきっかけを伺いたいな。野島さんの名前は、江川卓の“卓”という字ですよね。それで“タカシ”と読む。
野島
はい、タカシと読みます。
来生
名は体を表してますよね。卓を囲む(笑)
野島
(照れながら)よく言われます。
来生
卓越した実況。梶本さんも理論派雀士で、切磋琢磨の“琢”ですからね。名は体を表しているんじゃないですか?
梶本
どうなんですかねぇ。
渡辺
珍しいお名前ですよね。
来生
タカシっていうのも……
野島
まず、読まれないです。スグルかタクか、どちらかですね。
来生
いつ、麻雀を覚えてハマったんですか?学生時代?
野島
そうですね。高校1年の時に、夏合宿で先輩に「覚えろ」と言われて。
来生
合宿?
野島
軟式テニス部だったんですけど。
来生
あ、テニスをやっていたんですか?
野島
はい、その合宿で覚えさせられて。それ以来、近所にたまたま高校の先輩がいたもので、その先輩の家に週1〜2回、ほぼ泊まり込みのような形で、やらされてました。
来生
それで好きになった?
野島
そうですね。大学に行ってからは、ほぼ……
来生
勉強どころじゃなくて、雀荘に入り浸りで。
野島
昭和中頃の大学生みたいな生活を。同じ年代の大学生よりは、麻雀をやる頻度は多かったように思います。
来生
高校時代は、まだ手積みでしょ?
野島
そうです。大学でも手積みでした。
来生
全自動は、まだなかった。
野島
大学の頃に全自動が出てきたんですけど、高かったんですよ。1時間200円で。
来生
別に取られるってこと?
梶本
手積みより、場代が高いんです。
野島
学生向けなんで、安いんですけど。確か、全自動は200円で、手積みだと80円だったような記憶があるんです。学生なんで、当然、お金はないですから、手積みでやっていました。ずっと。
来生
フジテレビに入社されて。「THEわれめDEポン」って、20年でしたっけ?
野島
はい、20年です。
来生
最初から担当されていた?
野島
そうです。1回目から実況を。
来生
最初、解説は井出洋介さんでしたよね。地上波で深夜に放送していましたけど、途中でなくなって、僕はてっきり、終わっちゃったんだろうと思ってたんです。僕は映画も好きだし、スポーツもテニスやゴルフが大好きで。今日もゴルフの全米オープンを興奮しながら見ていたんですけど(笑)。そういうわけで、十数年前にスカパー!に加入したんですけど、番組表を見たら、MONODO TVっていうチャンネルで麻雀番組をやっている。フジテレビも、CSで3局ありますよね。そこで「麻雀最強戦」や「麻雀脳」を放送していた。「麻雀脳」は、もうやっていないの?
野島
あれは終わりました。
来生
面白い企画だな、と思ってたんですけど。で、「THEわれめDEポン」を見つけて、「あ、CSに移ったのかな」と。
野島
CS放送の有料チャンネルで放送しています。
来生
中断したんじゃなくて、移動したっていうこと?
野島
3年くらい中断してたんです。2年かな。2008年から2010年までは、確か放送していないと思います。
来生
元々の仕掛人って、秋元康さんですか?
野島
いえ。「ものまね」のプロデューサーだった人が、麻雀が大好きで。その人が「やろう」と。
来生
その昔、大橋巨泉さんの「11PM」に麻雀コーナーっていうのがあって。それぞれ4人の手牌を見ながらっていうのが、ものすごく画期的で面白かったんですけど。それをヒントにしたっていうことも、あったんでしょうね。
野島
もちろん、「イレブン麻雀」っていうのは、本当に画期的な番組だと。私は知らないですけれど。
来生
あ、年代的に?じゃあ、梶本さんも?
梶本
僕も知らないです。リアルタイムでは。
野島
知識としては、もちろん知っているけどね。
梶本
はい。そういう番組があったっていうのは。
来生
あれは凄かったですよ。
野島
みたいですね。
来生
牌も大きくて。
梶本
そうなんですよね。その時に使っていた牌が、博物館にあったので。「あ、こんなにデッカイんだ!」と。
渡辺
どのくらいの大きさだったんですか?
梶本
普通の牌の倍くらいでしょうか。中国で使う牌も、結構、大きいんですけど、それよりも大きくて。
渡辺
じゃあ、それはTV用ってことで。
梶本
恐らくそうだと思います。小さいと見えにくいということが、あるんじゃないかと。
(次回へ続く)