40th Anniversary | 40周年記念特集

「日々是好日」

皆さんお元気でしょうか?

皆さんの毎日が好日で、無事でありますよう願っておりました。
さて、小生、来生たかおは、昨年10月30日、横浜関内ホールでのコンサートを終え、休養に入りました。このことは、昨年の初めから、コンサートや取材でお伝えしていたので、ご理解いただけていると思っております。
決して身体の具合が悪いということではなく(まあ、この年齢になれば、あちらこちらガタガタですが)、強いていえば、それほど深刻ではない“煮詰まり”です。小生はデビュー以来、コンサート、TV・ラジオの出演、雑誌の取材、作曲の依頼など、お受けした仕事を一度もキャンセルしたことがありません。そこから少し解放されたいという思いもあって、今回の決断に至ったのですが、ちょっと後ろ髪を引かれる思いもあります。

さて、休みに入って、早いもので4ヶ月が経ちました。なんとか無事に毎日を過ごしていますが、ファンの方々が「梨のつぶて」だと感じられているのではと思い、これまでの心境、近況をご報告します。

まず11月と12月は、かねてから考えていた通り、音楽から離れて漫然と過ごしました。ピアノには一切触れず、古い日本映画やヨーロッパ映画を観たり、本を読んだり。こうした映画や本には、知人やファンの方々から送っていただいたものも多く、心から感謝しております。
日本映画では、「浮草」、「妻は告白する」、「からっ風野郎」、「越前竹人形」、「瘋癲(ふうてん)老人日記」、「処刑の部屋」、「清作の妻」、「爛(ただれ)」、「女は二度生まれる」、「砂糖菓子が壊れるとき」、「妻二人」、「積木の箱」、「獣の戯れ」、「その夜は忘れない」、「しとやかな獣」等々を観ました。これらは、すべて若尾文子さんの主演映画です。20代〜30代の頃の作品ですが、実にお美しい。中でもお勧めは「越前竹人形」です。
洋画では、イングリッド・バークマン主演の「さよならをもう一度」、「サボテンの花」を観ました。年齢を重ねたバークマンがとても良いですよ。
本は、相変わらずの乱読です。お勧めは、「片想い向田邦子」(著・菅沼定憲/飛鳥新社)。2年ほど前に本屋さんで見つけたものですが、ようやく読むことができました。

新しい年になって、いくつかやろうと思っていたことがあるのですが、これが実にどうも、“漫然さ”を引きずっているのか、遅々として進まず、困っています。
まあ、もともと“充電”という意識は希薄だったのですが(今年67歳ですからね)、「下手の考え休むに似たり」にならぬよう、少しずつでも進めて行ければと思っています。

それではまた、ご報告します。ご機嫌よう。

2017年3月 来生たかお


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