40th Anniversary | 40周年記念特集

「光陰矢の如し」

来生たかおです。

やっと秋の風の匂いがしてきましたね(9月3日に書いています)。

みなさん、ご機嫌いかがでしょうか?

お変わりなくお過ごしのことと存じます。

小生のほうは、ものすごい勢いで細胞が消滅しているかのような感じがしている中、なんとか過ごしています(家内も、犬のミミも)。

最近のことで、小生がタバコをたしなんでいることは、みなさん、ご存知のことと思います。小生は、これまでいつも、タバコはその日たしなむ分だけ、気にせず買っていたのですが、ふと、1カ月で計算してみると、いくらになるのかと思い立ちました。計算したところ、なんと5万円。「タバコ代で5万円かよ!」と大変驚いてしまいました。因みに、うちは家内もたしなむので、二人分ということになるのですが、まあ、それにしても、タバコも高くなったもんだと……。

さて、この1年、ライブ活動を休んでおりましたが、その間、他のアーティストのライブを拝見したかったので、随分と会場へ足を運ばせていただきました。岡林信康氏、谷村新司氏、井上陽水さん、ギルバート・オサリバン氏、JUJUさん、オレンジレンジ、小堺一機氏、高橋真梨子さん等々、「みなさん、素晴らしいライブをやっているんだな」と感服させられ、小生には、そのようなライブは無理だろうなと思いつつ、大変、刺激にはなりました。

12月には、「Stand Alone 2017〜Christmas Color〜」を開催します。多分、そういつもと変わらないライブになるとは思っておりますが、模索しながらボチボチと準備を始めたところです。小生らしい、心地よい余韻が残るような、そんなライブになればと思っていますので、ぜひ足を運んでください。

前回、「あるアーティストのサウンドプロデュースを担当する」とお伝えしました。もう、いくつかのところで告知されているので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、漫画家でエッセイストでもある、さくらももこさんと、ミニアルバムの制作をご一緒させていただきました。

「One Week」と題したこのアルバムは、さくらさんの企画によるもので、月曜日から日曜日までの1週間、それぞれの女性主人公のなにげない日常を綴った歌を収めたCDと、7曲のショートバージョン・アニメーションを収録したDVDの2枚組になっています。小生には、さくらさんによる7篇の詞の作曲と、全体のサウンドの依頼をいただきました。詞先での作曲は久しぶりで、正直、あまり自信は持てなかったのですが、さくらさんのほのぼのとした、また、ちょっぴりせつなく、ウェットなラブソングの世界に沿ったメロディを、なんとか書き上げることが出来たのではないかと、恐縮しつつ、勝手に自負しております。サウンドに関しては、小生と長年ライブを共にしている、そしてリスペクトしているミュージシャンのryumei odagiくんと山崎教昌くんに手伝ってもらいました。二人には感謝しております。イメージ以上のサウンドが出来上がったと、このことも恐縮しつつ、自負しております。

また、今回のアルバムには、7人のアーティストに歌で参加してもらいました。ご指名は、さくらさんによるものです。小生としましては、太田裕美さん、辛島美登里さんは存じ上げていたのですが、他の5人のアーティストの方々は、正直、存じ上げませんでした(90年代以降の音楽は疎いもので)。戸惑いもありましたが、歌を聞いた瞬間、不安はどこかへ吹き飛んでしまいました。みなさん、素晴らしい才能をお持ちで、ただただ感心するばかり(それにしても、さくらさんは、小生より音楽を聞いてらっしゃる)。小谷(おだに)美紗子さん、青葉市子さん、柳原陽一郎さん、中納(なかの)良恵さん、原田郁子さん、そして太田さん、辛島さん、素敵な歌をありがとう。

今回、縁あって、さくらさんとご一緒出来たことを、大変、嬉しく思っております。また、制作に携わった方々に、深く感謝申し上げます。

それでは、みなさん、また……ご機嫌よう。

祈、好日

2017年9月 来生たかお


トークセッションVol.1  トークセッションVol.2
「日日是好日」
「タバコについて」
「光陰矢の如し」
「人生はペーソスだな」
「犬も歩けば・・・」
「喉元過ぎても来生たかお」
「断捨離始めました」
「僕が好きな映画(洋画編)」【new!】