「’24. K-⑤」
皆さん、お元気ですか? 来生たかおです。
我が家の庭でも(ささやかな庭ですが)紫陽花が開花し始めました。もう6月になるんですね。まだ時間はあるな、あるなと思っていたら、なくなってしまいました。Acoustic Tracksツアーのスタートまで、あとわずかです。
ここ数年、朝目覚めると、すべての指の関節が痛くて、握るととても痛いんです。しばらくすると治まるんですが、ピアノには多少影響します。そして、腰痛は、ずっと誤魔化しながらという状態で、30分ピアノに向かったら15分休むという按配でやっています。年齢からくる体力低下もあり、少しずつピアノ曲を減らしていこうか、などと考えていたんですが、今回は、なぜかピアノ曲が増えてしまいました。自分で決めたのですから、しょうがない。こうなったら、今回は“胸突き八丁”で臨もうと思っています。
小生が東京は文京区駒込から東京都下の西の郊外へ移り住んだのが小学3年生のとき。もう63年になります。そして今、暮らしているところも41~2年になりました。引っ越してきた当時、周りの世帯のご夫婦は、小生よりも少し先輩の40代、50代でしたが、皆さん、ご高齢になられました。亡くなられた方、入院されている方、施設に入っている方、車椅子の方もいらっしゃいます。中には今でもお元気な方もいらっしゃいますが、しみじみと時の移ろいを感じ、深い寂寥を感じてしまいます。
天気予報を観ながら「ああ、明日は雨か。じゃあ、今日の洗車はやめておいたほうがいいな」なんて、無意識に、当たり前のように明日が来る前提でつぶやくことがありますが、死んでしまったら、明日、雨が降ろうが、良い天気になろうが関係ないわけで、最近では、天気予報を観ていても憂いてしまいます。でもね、そんな中でも楽しみ事はあります(1つは全仏オープンテニス)。若くて元気なミミを見ていると、「まだ頑張らなければ」という気持ちになれるので、我が夫婦はなんとか過ごしています。
それでは、コンサート会場でお会いしましょう。ご機嫌よう。
5月末日 来生たかお